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常に帰りたいと喚き続けてる、実験器具の支配する狭い空間に囚われた逃亡者。
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他のもろもろジャンル見てたら出来上がったネタというか筋

なぜ、フガクさんがサスケ君になにも明かさなかったのか。


そこに萌えを感じたから!!


その一点を書いてみました。



お兄様と先生しか出てきません。
そして血なまぐさい(と申しましょうか、戦いについてのような)表現がありますので、ダメな方はご注意を。


「サスケにすべてを隠したのは、どうしてだ?」と男は尋ねた。


時代が違う。その一言だと、彼は切って捨てた。


周囲は闇である。なのにそこにいるものが何者なのかはよく分かった。培われた勘にこういった時は感謝する。
問いかける相手も自身の姿すら見えないような暗い世界。あぁ、これが意識の底であろうか。そうどこかで納得した。


「俺が生まれたころはまだ戦争が完全に終わっていないころでした。忍の戦争ってのは、大名同士の戦争とは違う。俺たちは一人一人が兵士であり武器だ。つまり、どれだけ『質のいい人間兵器を数を減らさずに相手を潰すか』ということに尽きる」
俺たちのような特殊能力を持つ人間は特別視されたのだという。
「日向とうちははその中でも特にそうでした。日向は見方を守るための力としては特化しています。なぜなら、日向は千里を見通し、敵を発見することができる。俺たちは敵の力を奪うことができる。つまり、戦争に勝つために垂涎の力というわけですよ」
静かに男はうなずいた。それは、彼自身、いやというほどわかっていたことだったからだ。男が望んでいる答えではないと彼はわかっていたのだろう、苦しそうに一度笑うと、うちはの方針だったと言った。
「あの頃、俺たちの父親がクーデターを企てていました。一族を守るための方法だと父は言った。間違いない、父は里以上に一族を愛していました。俺やサスケ、母を愛し、閉塞された里の中でもあの小さな一族を」
彼を嫌っていたのかと、男は聞いた。彼は首を振った。
「父のことは好きでした。独善的だと他者が聞けばそう思うでしょう。が、一族というコミュニティをあの小さな世界を、あの強大な木の葉という組織の侵略から守ろうとすればそうまります。戦わなければ守れないことがあることは、貴方もよくご存じのはずだ」
男はうなずいた。
「父には、生まれ持ったカリスマ性はなかった。だが、一族のことを誰よりも真摯に思っていました。その姿と考えに、一族のみんなは少しずつ惹かれていった。後天的なカリスマ性とでも呼べるだろうか。父はうちはの直系でもあったから、その家系も周囲を納得させるのに一役買っただろう。しかし、一族の皆が彼を慕ったもっともな理由はそこではなかったのです」
それほど、一族は追い詰められていたのだと、彼は言った。
「一族は閉塞していた。里からの要請は日に日にその要求の度合いがつりあがり、サスケが生まれる直前には、身重の母でさえ、クナイを握らなければならないような状態だった。一族という世界を捨てるか木の葉と決別するか、その選択を迫られていた。その苦渋の選択を迫られてなお、毅然としていた姿は子供ながらに尊敬していました。一族のみんなもそうでした。彼らは、彼が一族のために必死となる姿と、俺たちの親として接する姿を両方見ていました。そのギャップすら人間味のあるリーダーというフィルターとなった」
昔を懐かしむ瞳は、常の漆黒をより深くしていた。
「サスケになにもかも隠していたのは、一族全員の決定でした」
俺もその場にいました。そう静かに彼は語った。
「サスケの誕生は、出口のない迷路をすすんでいた一族の光明でした。血族結婚を繰り返し、出生率がずいぶん低かったうちはにとって、俺以来久しぶりの子供ででしたから。そして、彼の誕生したその年、九尾の出現とともに、戦争も終結し、うちはへの要求も少なくなりました。幸運が重なった、そう誰もが思いました」
サスケは愛されるべく生まれ、愛されるために生きるのものだと信じていたと、彼は言った。
「父も母も、忍という生き方しかサスケの未来を見ることはできませんでした。しかし、彼らはサスケが幸せであるように、祈っていました。俺もそうです。自分が見てきた地獄を彼が見なくていいように、サスケが味合わなくてもいいように。あの笑顔を見るたびそう思いましたよ」

しかし!その願いは叶わなかった!!

彼は、イタチはそう叫んだ。

「サスケは地獄を見た!血を浴びてしまった!!俺たち一族の本当の仲間になってしまった!俺たちが無意識のうちに最後の良心とし、汚れることないように目を覆い耳を塞ぎ手足をがんじがらめに縛ってきた幼い子!」

カカシさん、闇の中からイタチは男の名を呼んだ。


「貴方には感謝しています。しかし同時に恨んでもいます。貴方があの時、サスケをとめていてくれたなら、あの子は幸せに暮らせたのではないか、と。あぁ、俺に復讐しない限り、サスケの平穏は訪れなかったでしょう。しかし、俺はサスケが俺を殺せるほどに成長したならば、サスケがたとえ木の葉の中心にいようと目の前に現れるつもりでした」



そして殺されるつもりでした、そう彼は言った。




「それが俺の望みであり、欲望でありました。サスケを堕とす最初の人間になりたい、と。そんな俺を、貴方はどうお思いですか?」



「羨ましいよ」
本当に、その望みを実現できたのだから。
そう男、カカシは言った。その望みは、カカシ自身の望みでもあったからである。




その答えを聞いたイタチは、会心の笑みを浮かべた。
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