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読書とネットが趣味という超インドア派。
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ちょっ、あれ、ごらんになりまして…!!!?
なんですの、あの同人は…!今までのもおっそろしいほどにナルサスでありんしたが、今回のは更に輪をかけてナルサスでありますね。
原作といい、アニメといいナルサスはすごいですね。
ほんとはもっとねちっこくたっぷりと語りたいのですが、苦しい。わけの分らないメールがとんだらスルーしてください、皆様。
リハビリ。ムダに暗い、いじめ話。支離滅裂。ナルサス
青い塊が奥底にあるのが見えた。
学校に行くのが嫌になった。
どうして見つけてしまったのか。
家からアカデミーまでの道筋に置かれてああるゴミ箱なんかに気を留めることなんていつもはないのに、虫の知らせか、ふと覗いたその日に限ってとんでもないものが捨てられていたりした。
見た事のある、青い布製の筆箱。中には、神経質に削られて尖ってる鉛筆と小さくなってる消しゴム、それから定規とコンパスが入ってるのを知っている。どうしてかといえば、その中身が俺の持ち物と同じだからだ。
サスケの筆箱。
そういえば、昨日、サスケはいつもからは考えられないけれど、ちょっと慌てて教室から飛び出して行った。きっとそのとき、筆箱を忘れたか落したかしたのだろう。そして、サスケのことを嫌ってるやつ等に拾われて、捨てられたんだ。2,3人、やりそうなやつの顔が浮かぶ。きっと今頃、にたにた笑ってサスケの方を見てるんだろう。いつもは始まることを嫌がるイルカ先生の授業開始を心待ちにしてるんだろう。
何に対してだかわからないけれど、腹が立った。
俺はでかいゴミ箱に腕どころか上半身突っ込んで一番奥にわざわざ突っ込んである筆箱を取り出そうと躍起になった。
生ものの腐った匂いがする。
紙くずが邪魔をする。
ジュースがべたりと手に付いた。
汚ねぇ。朝からゴミ塗れなんて冗談じゃない。きっと服に匂いが移ってる。一張羅だってのにマジで冗談じゃない。あぁ!しかも今日は女子と組んでの演習があった!サクラちゃんと組みたかったのにこれじゃ組んでくれねぇじゃねぇか!サスケの畜生、テメェのせいだぞ。こんちくしょう…!!
なんでサスケのためにこんなことをしているのかという疑問が頭に浮かんだ。あまりに今更な疑問に一瞬手が止まる。
俺ってば、馬鹿じゃねぇか。なんでサスケのためにわざわざ…これがサクラちゃんならゴミ箱どころか溝川だって飛び込むけど。あのサスケだぞ!
あと少しで筆箱に手が届く。なのにあとちょっと手を延ばす後押しがぷっつりと切れていた。どうしよう、どうしよう。頭の中をぐるぐると思考が回る。
体がフリーズしていた。
唐突にどんっと体を押された。
いつもならどうにかなったかもしれないけれど、今は完全凍結状態。勢いを殺すことも出来ず、ゴミ箱もろとも地面を転がった。
「ってぇ」
「てめぇ、邪魔だよ!」
みればゴミ箱傍には店の勝手口。どうやら仕入れから戻ってきた店主らしい。視界を覆わんばかりに段ボール箱を積み上げている。
地面には紙コップ、紙くずなんかと一緒にあの青い筆箱が転がっている。ちょっと汚れてる。拾い上げてみると、オレンジジュースの匂いがした。
「きったね」
どうしてだか笑がこみ上げてきた。汚れた部分を払って鞄にしまう。
きっとサスケが困るだろう。
それだけでいいじゃないかと、思った。
妙に晴れやかな気分だった。
助けてやんなきゃ、ライバルのピンチを救うのはほら、あれだ。敵に砂糖をおくるってあれだ!うん、そう!俺ってばオトナだから…!
高揚した気分そのままにアカデミーに向かって走り出した。