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常に帰りたいと喚き続けてる、実験器具の支配する狭い空間に囚われた逃亡者。
読書とネットが趣味という超インドア派。
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きっとカカサスを書けという神の啓示なのですね。
わたくし、宗教というものは信じていないのですが、各宗教の教えというか考え方は気になります。それぞれ、いろんなところで影響し合ってるところとか、ね。
それはそうと、今日はあの方の生誕日です。
ということで、本当はカカサスとナルカカ2本書く予定でしたが、急遽やっつけ1本のみとなりました。本当に困ったものです。
他サスケ受およびカカ受け有りなので、ご注意を
わたくし、宗教というものは信じていないのですが、各宗教の教えというか考え方は気になります。それぞれ、いろんなところで影響し合ってるところとか、ね。
それはそうと、今日はあの方の生誕日です。
ということで、本当はカカサスとナルカカ2本書く予定でしたが、急遽やっつけ1本のみとなりました。本当に困ったものです。
他サスケ受およびカカ受け有りなので、ご注意を
「いいこと、教えてやろうか?」
「なに?」
「俺の初恋の相手」
「それは気になるねぇ」
教えてくれるの?と同僚が聞けば悪寒で身を震わせるような声でカカシは尋ねた。声に合わせてべたべたとサスケの髪をなでつける指の甘さは、二人とも嫌う菓子にも劣らぬものであった。
「あぁ、教えてやる」
「ちょっと待って。お前があっさり言ったんじゃ面白くない。俺が当ててやるよ」
くしゃりと一度髪を掻きまぜると、ゆっくりと放した。サスケの腰に腕をまわして抱き寄せると、数年前よりも差の無くなった背丈の体を膝に乗せた。
「へぇ、アンタにできるのかよ」
「これでもお前の恋人のつもりだからね。えぇっと、まぁありえないだろうけどサクラ」
「違う、わかってんなら言うなよ」
「一応ね、サクラへの社交辞令…ってそれもなんか違うけど、そんなもんだよ。いの、ヒナタも違うでしょ」
「あぁ、違う」
「じゃ本命ね、ナルト」
「違う」
「ならベターにアカデミーの先生とか?」
「それのどこがベタなんだよ」
「まぁ、そんなもんなの。どう?」
「違うな、年上ってのはあってるけど」
「なら、俺でもないんだ」
「アンタはどんだけロマンチストなんだよ」
「男は誰でもロマンチストですよ、サスケ君」
「残念だな、俺はそうじゃない」
「うん、知ってる。じゃあ誰?」
サスケはにこりとお綺麗な笑顔を浮かべた。その笑顔に、カカシは見覚えがあった。サスケがひどく残酷な、そして甘く苦く、総じて他人を絶望させるとわかりきっていることを告げるときの顔だ。
「兄さん」
「お前のアブナイ嗜好はその辺りからあったわけね」
「ひどいな、それ」
「ひどいのは、お前でしょ」
彼の兄という、彼の中での絶対者。彼は、サスケの神であり崇拝対象であり為政者であった。そして、すべての意味で愛すべき対象であったらしい。
「安心しろよ、今は、あんたのことが好きだから」
膝に乗り上げた体制からわずかに身じろいで膝立ちの状態になると、カカシとサスケの視線は逆転した。美しい黒い闇が欠けていく。
珍しいサスケからの接吻は、気持ち悪いぐらいに冷たく名残を惜しむ暇もないほど短かった。
「サスケ君」
「なんだよ」
「・・・まぁいいや。じゃ、俺はお前の恋の何番目?」
「安心しろよ、2番目だから」
「そうなんだ。ならよかった」
ならば、遠慮とか後ろめたさなんていらないからいいよと、カカシが言うと、サスケはわけがわからないというように眉を顰めた。
にこりとカカシは笑う。
あの表情を読ませない、完璧な作り笑いで。
「俺の恋の相手もね、お前が2番目なんだよ」
初めての相手はね、4代目だったよ。そう、ナルトの父親だ。あの頃、あの人はまだ結婚してなくて、俺たちの面倒をよく見てくれた。立派な先生だったよ。俺の憧れだったな、完全無欠な忍、それがあの人だと思ってた。
恋だと、今、あの感情を肯定するにはおきれいすぎる感情だったことは事実だよ。だってあの頃、俺は、彼と恋中だと言われた他里のくの一に対して嫉妬すら湧かなかったんだから。ただ、俺は彼とおれたちの時間が少なくなることだけを恐れていた。もしかしたら、彼自身にではなく、彼と過ごす時間に執着していて、そのせいで彼に対して恋しているとか思ったのかもしれない。今となっては確認するべき手段がない。でも、あの頃、俺は4代目に恋をしていた。そう考えていた事実は変わらない。
そして、今、あの暖かい太陽のような人ではなく、自分にそっくりな冷たい闇夜と高慢な月を抱く少年に恋をしていることも、変わらないのだ。
2度目の恋
「なに?」
「俺の初恋の相手」
「それは気になるねぇ」
教えてくれるの?と同僚が聞けば悪寒で身を震わせるような声でカカシは尋ねた。声に合わせてべたべたとサスケの髪をなでつける指の甘さは、二人とも嫌う菓子にも劣らぬものであった。
「あぁ、教えてやる」
「ちょっと待って。お前があっさり言ったんじゃ面白くない。俺が当ててやるよ」
くしゃりと一度髪を掻きまぜると、ゆっくりと放した。サスケの腰に腕をまわして抱き寄せると、数年前よりも差の無くなった背丈の体を膝に乗せた。
「へぇ、アンタにできるのかよ」
「これでもお前の恋人のつもりだからね。えぇっと、まぁありえないだろうけどサクラ」
「違う、わかってんなら言うなよ」
「一応ね、サクラへの社交辞令…ってそれもなんか違うけど、そんなもんだよ。いの、ヒナタも違うでしょ」
「あぁ、違う」
「じゃ本命ね、ナルト」
「違う」
「ならベターにアカデミーの先生とか?」
「それのどこがベタなんだよ」
「まぁ、そんなもんなの。どう?」
「違うな、年上ってのはあってるけど」
「なら、俺でもないんだ」
「アンタはどんだけロマンチストなんだよ」
「男は誰でもロマンチストですよ、サスケ君」
「残念だな、俺はそうじゃない」
「うん、知ってる。じゃあ誰?」
サスケはにこりとお綺麗な笑顔を浮かべた。その笑顔に、カカシは見覚えがあった。サスケがひどく残酷な、そして甘く苦く、総じて他人を絶望させるとわかりきっていることを告げるときの顔だ。
「兄さん」
「お前のアブナイ嗜好はその辺りからあったわけね」
「ひどいな、それ」
「ひどいのは、お前でしょ」
彼の兄という、彼の中での絶対者。彼は、サスケの神であり崇拝対象であり為政者であった。そして、すべての意味で愛すべき対象であったらしい。
「安心しろよ、今は、あんたのことが好きだから」
膝に乗り上げた体制からわずかに身じろいで膝立ちの状態になると、カカシとサスケの視線は逆転した。美しい黒い闇が欠けていく。
珍しいサスケからの接吻は、気持ち悪いぐらいに冷たく名残を惜しむ暇もないほど短かった。
「サスケ君」
「なんだよ」
「・・・まぁいいや。じゃ、俺はお前の恋の何番目?」
「安心しろよ、2番目だから」
「そうなんだ。ならよかった」
ならば、遠慮とか後ろめたさなんていらないからいいよと、カカシが言うと、サスケはわけがわからないというように眉を顰めた。
にこりとカカシは笑う。
あの表情を読ませない、完璧な作り笑いで。
「俺の恋の相手もね、お前が2番目なんだよ」
初めての相手はね、4代目だったよ。そう、ナルトの父親だ。あの頃、あの人はまだ結婚してなくて、俺たちの面倒をよく見てくれた。立派な先生だったよ。俺の憧れだったな、完全無欠な忍、それがあの人だと思ってた。
恋だと、今、あの感情を肯定するにはおきれいすぎる感情だったことは事実だよ。だってあの頃、俺は、彼と恋中だと言われた他里のくの一に対して嫉妬すら湧かなかったんだから。ただ、俺は彼とおれたちの時間が少なくなることだけを恐れていた。もしかしたら、彼自身にではなく、彼と過ごす時間に執着していて、そのせいで彼に対して恋しているとか思ったのかもしれない。今となっては確認するべき手段がない。でも、あの頃、俺は4代目に恋をしていた。そう考えていた事実は変わらない。
そして、今、あの暖かい太陽のような人ではなく、自分にそっくりな冷たい闇夜と高慢な月を抱く少年に恋をしていることも、変わらないのだ。
2度目の恋
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