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常に帰りたいと喚き続けてる、実験器具の支配する狭い空間に囚われた逃亡者。
読書とネットが趣味という超インドア派。
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某国擬人化CDを購入しました。とりあえず、なにが主目的かは私の趣味をご存じの方々ご歴々にはバレバレでしょうけれど。
えぇ、彼目的ですの。
たいへんおいしゅうございました。
えぇ!
のんたん以外もたいへんにおいしくて(にまにま)
さて、焼きますか。
彼主観からは外れますが、独と墺が素晴らしかったです。びっくりしました。これに洪がいれば完璧だったのに…!
なにかのパッションに引きずられて。
ものすごいやっつけ。そして内容が飛びすぎ。だってパッションなんだもん!(言い訳にならねえ)
もう何話目か数えることはあきらめました。どうせ、ssページとしてアップするときには2話分ぐらいにしかなっていないんですもの。
「おいらくの恋」
ようやく第1部完。です。(1部て)
えぇ、彼目的ですの。
たいへんおいしゅうございました。
えぇ!
のんたん以外もたいへんにおいしくて(にまにま)
さて、焼きますか。
彼主観からは外れますが、独と墺が素晴らしかったです。びっくりしました。これに洪がいれば完璧だったのに…!
なにかのパッションに引きずられて。
ものすごいやっつけ。そして内容が飛びすぎ。だってパッションなんだもん!(言い訳にならねえ)
もう何話目か数えることはあきらめました。どうせ、ssページとしてアップするときには2話分ぐらいにしかなっていないんですもの。
「おいらくの恋」
ようやく第1部完。です。(1部て)
川べりまでたどり着いた。そこは木の葉によく似た風景で思わず馬をとめた。
「…似てるのか?」
「アオイ様…?」
「カカシ、疲れた。少し休め」
「・・・…わかりました」
先んじて馬を下りると、当然のように馬に乗ったままであった小柄な体を抱きおろした。かつての彼では想像できない姿である。
馬に乗るための服装ではない、彼のいつもの普段着は随分と裾が長く川べりまで一歩一歩進むたびに泥と埃で汚れていくのに彼は頓着しない。美しい絹だというのに、おそらく屋敷に戻る頃には泥まみれになってしまっているだろう。襦袢のようなものを2,3枚重ね、その上から上着を何枚も着こんでいるから着物の重苦しくて動きもいつも以上によたよたとしている。病み上がり(ということになっている)の彼が庭に出るというから女中連中が着つけた着物そのままで飛び出してきたので、彼の衣装は凝ったものではないがその分、着物の地は大変厚い。彼は、肩を揺すって上着を一枚、二枚と脱ぎ散らかすと幾分軽くなった足取りで川の中へ入って行った。
「アオイ様?」
「暑いんだ」
草履と足袋はきちんと脱がれ、裾は濡れないように掲げられている。その肌は冷たい白さであった。サスケの、あの肌とは違う、歴代の無為と享楽の沁みついた肌だった。彼の青白い肌には、血と火薬と泥の匂いがした。あの一族の血塗られた歴史で洗った潔癖さ。
「おぼれないでくださいね」
「こんな浅瀬で溺れるものか」
「病み上がりでいらっしゃるから」
「……ふん」
彼はじゃぶじゃぶと川の中を歩き回る。水しぶきはひどくゆっくりと跳ね上がり、急速に落ちた。
「カカシは水音を立てずに水中を歩けるか?」
「お望みとあらば」
「俺もできたのか?」
「お答えできません」
あんたはいつもそればっかりだな
悲しそうな目をふっとゆがめた途端、少年の姿は盛大な水しぶきにとってかわる。
川に沈んだ。そう理解するとあわてて川の上を走る。
「アオイ様!」
あわてて呼んだ名前の主は、水底にしゃがみ込んで水の上に立つ俺を見上げていた。
見上げられ慣れているはずなのに、どうして心臓に刃を突き立てられたような気がするのだろう。
ぐっと腕を水中に突っ込んでふゆふよと水にたゆう絹の切れ端をひっつかみ強引に引き上げた。彼は静かにほほ笑んでいた。とても満足そうに。
冷たい水浸しの肢体を川べりに引っ張り上げ、水分を含んでさらに重くなった服を脱がせる。彼の脱ぎ散らかした着物が残っていたのを幸いと肩から掛けると、ぼたぼたと滴を滴らせる髪の上から自分のタオルをかぶせた。蹲っている子供に注意を払いつつ薪になりそうな気のエガを拾ってきて火を熾した。風遁で風を操り、彼の体を温める。
「いったいどうなさったんです」
「・・・アンタ、やっぱり昔のままなんだな」
「私の質問にお答えください。アオイ様」
「俺のこと、突き放すくせに追い詰めるくせに最後の最後には手をのばして助けるんだ」
『あの時は、間に合わなかったけどな』
水に浸かって体力を使ったのだろう。それだけ言うと、彼は瞼を閉じた。
目を閉じたその表情は、サスケに似ていない。
当たり前だ。
彼は、サスケじゃない。
それなのに、彼はサスケだと、サスケの生まれ変わりだと頭の中で何かが叫んでいる。
おれの思い込みでも、希望でも願望でも妄想でもなんでもいい。
彼はサスケなのだ。
そして、彼がサスケならば。
あの時の言葉の続きを聞くことができる。
かつて守れなかった彼を守ってやることができるかもしれない。救ってやることが、できるかもしれない。
「あの時のサスケと同じ年になったら木の葉へおいで」
昏々と眠る少年に向かって、そう囁いた。
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