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読書とネットが趣味という超インドア派。
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だって、NARUTOイベントなんてゆーから。
正直な感想としては、忍者ドームよりもちゃっちぃしスタッフさんたちもやる気なさげでしたけれど、そこは遊園地の併設イベント、仕方ないです。
でも、正直、お子様の熱さは変わらない。お子様はいつでもまじめ。
カカシ先生&サクラちゃんのパネルの間の撮影場にて、ナルトコスして写真撮ってたお子様のあまりの愛らしさに公共の場と言うのにすっかりダメなお姉さんと化してました。
やっぱりね、お子様ジャンルって、どんなちっさいお子様向けイベントだろうと活気があってよいです。
で、かえりに一人でだらけにいったんですが…ほら、オンリーイベントのチラシ…っていうか、申込書置場があるじゃないですか。
あとちょっとで締切ですが…もう埋まっちゃってるかもしれませんが…もらってきちゃいました。あれの申込書。あれですよ、あれ。7月のイベント。
Eさん、あたい、マジ…のようですわ。
もう何回目かすっかり忘却の彼方。
おいらくの恋です。でも今回はとっても短め。そして中途半端なところでぶった切ってます。
熱もようやくひいたお子様が、医師から外を歩く程度の運動を許されたのはカカシが依頼主と引き合わされてから4日目の午後であった。
「散歩につきあっていただけますか?」
老女は散歩用だという見た目にも動きやすそうな、しかしいたるところに銀糸で刺繍が施された厭味ったらしい狩衣に身を包んだ子供の手を引いてそう宣言した。
そう、宣言だ。
たかが散歩。しかも城から一歩たりとも出ることのない、庭の散歩であるのになんという仰々しさ。
「えぇ、いいですよ」
「武士たるもの、いついかなる時も曲者に対して身構えておくべきです。有事の際の心構えなど、お教えいただければアオイ様にとっては有益となりましょう」
「…わかりました」
要は、『己が暗殺者として潜むならば、確実に殺るならば、どこから狙うかを教えろ』というのだろう。まったく、この大名家の人間というのはへどが出る。見下し、蔑み、相手が平伏すると決めてかかっているその目。優雅に差し出される差別と憐みで潤った皮膚。恭しく捧げ持たれ、彼らが汚らしいと内心嫌悪する唇がわずかに触れるきめ細かい手の肌。
なんて下劣な生き物か。
「…動きにくい」
「そんなことをおっしゃいますな、そろそろお馴れにならないと」
「なら馬に乗ってもよいか?」
「それはまた今度になさいませ」
まだ馬の背に乗って風を切るには体力がないことを諭されると、不満げな顔を子どもは俯けた。
カカシに行動を起こさせたのは、わずかに見えた、その子供の相手をなんとも思っていない子供らしからぬ瞳であった。
「影分身か、便利な術だな」
「恐れ入ります」
汗馬を駆けさせながら、振り返って満面の笑みを浮かべる仮初の主にカカシはにこりと笑って答えた。
整理され、見た目以上に美しい庭の散歩中に、カカシは2体の影分身をつくり、分身たちに自分たちの身代りをさせたのだ。当然、本人たちはそっと抜け出して厩からアオイが父である大名からもらった名馬に跨ったわけである。
「…あの術を俺は使えた?」
「どうでしょう?」
「はぐらかすなよ」
「はぐらかしてなんていませんよ、俺は『知らない』。それだけのことです」
「……嘘吐き」
「よく言われますよ。ですが、我々は忍びです。必要とあらば依頼主にさえ嘘をつき、欺きます。そういう職業なんですよ」
「……」
「軽蔑しますか?」
「いや」
「そうですか」
否定の言葉を聞き、カカシはどういうわけだか安堵した。本来の任務内容からは、ここで肯定してもらわなければ都合が悪いというのに。
軽蔑するか?と聞いて、なんと答えてほしかったのか。カカシ自身、明確な答えはない。ただ、家臣たちのいない空間でのびのびと生き生きとしている子供の無邪気な笑顔がまぶしくて仕方がなかっただけだ。