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常に帰りたいと喚き続けてる、実験器具の支配する狭い空間に囚われた逃亡者。
読書とネットが趣味という超インドア派。
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友人と話していて。正直、恋とか愛とか難しい問題ですが、それだけでご飯は食べられないわけで。難しいです。




壊れサスケ君とお兄様。先生は…
じつにすみません。

兄は世界のすべてでした。
すべて、そう全てです。

拘束衣に縄を与えられた彼は、先ほどまで舌を噛み切らぬよう麻布を銜えさせられていた。それを外される代わりに意識を支配されたのである。特別な瞳をもつ一族に幻術をかけ、深層意識への侵入を果たすことは困難を極める作業であるが、木ノ葉の精鋭部隊はやってのけたのだ。

兄は僕の誇りでありすべてでした。
彼が喜べば僕もうれしい
彼が悲しめば僕も悲しい
あぁ、何と言えばいいのでしょう。彼が僕の小さな世界の王であり光でありました。

幼少期のサスケの声は、今の声よりも幾分高い。まるで泣き声のようで、カカシには痛かった。

兄がほめてくれる。
それが僕の目標でした。いつか、兄と同じ場所にたてたら、彼の役に立てたらそれが目標であり望であり、かなえるべき僕の定めだと思っていたのです。

あぁ、あの日まで!
あの夜まで!
あぁ!なぜ、なぜ僕も殺してくれなかったの!?愛していたのなら殺してほしかった。役立たずだと、殺す価値もないだなんて!僕のことを愛していなかったの?

それは絶叫であった。淡々とした口調で語られる、それは紛れもない絶望と慟哭であった。感情の起伏が激しいと、部隊の男も言っていた。抑えるのが大変だと、まるで嗤うように。カカシはその笑みを切り裂いてやりたい衝動に駆られた。サスケに一度として触れたとこのない奴の口にしていいようなセリフではない。

兄は僕のことを殺そうとした。
しかし、殺さなかった。

声が変わった。カカシが出会ったころのサスケであった。復讐と口にはしても、覚悟しきれなった頃の、兄が残した幻影にすがりつくことで、カカシに重ねることで自分を抑え込み必至に立っていた哀れなた子供の声であった。

それが愛だと思えたらきっとよかった。
でも、兄は…あぁ!

カカシは知っていた。サスケがいかに彼の兄に固執していたか。一族に、瞳に、兄の姿を重ねられるものすべてに兄を見て、悲しんで絶望してそれでも望んだ姿を。







兄は、お前がもっていた幸せの、言うならばこの世界最後の欠片だった。
男たちの制約を振り切った意識がすさまじい絶叫を上げるのを、カカシは黙ってみていた。







殺してしまった殺した殺してしまった殺した殺してしまった殺した殺してしまった殺した殺してしまった殺した殺してしまった殺した殺してしまった殺した殺してしまった殺した殺してしまった殺した殺してしまった殺した殺してしまった殺した殺してしまった殺した殺してしまった殺した殺してしまった殺した殺してしまった殺した殺してしまった殺した殺してしまった殺した殺してしまった殺した殺してしまった殺した殺してしまった殺した






その一言を繰り返す少年に、男たちは見切りをつけた。もぅ、話させる情報はないと印を説き、放置した。
カカシは、ただ涙を流すサスケのそばに膝をつくと、望みはあるか?と尋ねた。
それが、彼に出来る数少ないことだったから。

暗闇に、サスケは泣いていた。














あぁ、愛していたのに!
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