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常に帰りたいと喚き続けてる、実験器具の支配する狭い空間に囚われた逃亡者。
読書とネットが趣味という超インドア派。
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本当に本当に行きたかったんだ。ですが、仕方ないです。来年こそは、ちゃんとヲタクしたいです。
せっかくのナルサスオンリーということで、ナルカカナルサスナルサクネタのうち、ナルサス部分の書きかけを。カカサスをちょいと含むのは・・・もう仕方ないのことだと割り切っています。というか、根本はカカサスなんだょ。
そこにいてくれるだけでいい。
そう願っていた。
「満足か?」
里外の任務を一切与えずに数か月、正確には監視付きでもとにかくサスケが任務遂行を許可されてからの間。
「俺をここから出さなけりゃ満足か?」
怒りを通り越したらしいサスケは、淡々とナルトに言いつのった。冷たい瞳は、大蛇丸以上に冴え冴えとした光を持ち相手を凍死させんばかりの冷気を放っていた。
「うん、俺はサスケが『木の葉』にいることだから」
ナルトの言葉は、それだけであった。ただ、サクラが太陽のようだと評し、サスケが暑苦しくて死にそうだと切って捨てる満面の笑みがそこにはあった。自分を疑わない、明るさがそこにはあった。
「俺はお前に木の葉にいてほしい。もし俺が認めたって、お前を里に出すのは、ばあぁちゃんたちが許さねぇって。サスケは『抜け忍』ってことになってるんだから」
「そんなことじゃねぇよ」
吐き捨てるように言いきったサスケは、ばしりと足で床を蹴った。豪奢な絨毯が敷かれた部屋の、その装飾や家具はサスケの趣味からはかけ離れた明るく華美なものばかりである。大きな花瓶や機能性以上にインテリア性を重視した置時計は、人の住居という雰囲気からは遠かった。
そんな部屋、一番隅に置かれている、無駄に大きな天蓋付きのベッドさえなければ、そこに人が寝起きしているなどとは信じられないような部屋に、サスケは住んでいた。牢屋から出てからこの1年、ずっとである。
「最初は我慢したよ。しかしもう限界だ、俺を外に出せ」
「いやだってばよ。お前は手を離したらどっかいっちまうもん。俺はお前が『木の葉』に俺たちのいるこの場所にいてくれなきゃ嫌なだってばよ」
なんという我儘…!一見すると熱烈な告白のようなセリフだが、ナルトの婚約者であるサクラは笑って看過している。むしろ、推奨しているといってもいい。サクラの中で、サスケは初恋の相手であると同時に、現在の婚約者であるナルトの好きな相手である。「好き」という中には、恋愛的な意味合いも含まれる。それでも、許しているのは彼らの関係が、はたから見ているととても美しい形に見えたこと、そしてサスケにはカカシという恋人がいたためであろう。
「サスケ君はナルトに向かって笑うのよ?そしてナルトも。私には、あれほど人を心から笑わせることなんてできないわ」
いつか、ナルトを笑わせることができるといい。と彼女はつづけて、そしてやっぱり7班でいるのが一番楽しいのよとほほ笑むのだ。
「サスケ、お前にだって任務やってるじゃんか」
「あぁ、子守だの掃除だの・・・いつのどのレベルの奴らへの任務か問いただす気すらなくす任務な」
「それすら、与えないことだってできるんだぜ?」
「てめぇっ」
「俺は、お前がここにいてくれるためなら何だってする」
美しい蒼が、狂気に揺れる。サスケは、負けたと実感する。
ナルトを、火影を跪かせる人間なんて、外に出てはいけないのだ。そんな人間なんて、いてはならないのだから。
「ここにいろってばよ」
火影のマントに隠れるようにして崩れ落ちながらサスケの服をつかんで離さないナルト見下ろし、サスケはかつてのくったくのない笑顔を思い出していた。
そう願っていた。
「満足か?」
里外の任務を一切与えずに数か月、正確には監視付きでもとにかくサスケが任務遂行を許可されてからの間。
「俺をここから出さなけりゃ満足か?」
怒りを通り越したらしいサスケは、淡々とナルトに言いつのった。冷たい瞳は、大蛇丸以上に冴え冴えとした光を持ち相手を凍死させんばかりの冷気を放っていた。
「うん、俺はサスケが『木の葉』にいることだから」
ナルトの言葉は、それだけであった。ただ、サクラが太陽のようだと評し、サスケが暑苦しくて死にそうだと切って捨てる満面の笑みがそこにはあった。自分を疑わない、明るさがそこにはあった。
「俺はお前に木の葉にいてほしい。もし俺が認めたって、お前を里に出すのは、ばあぁちゃんたちが許さねぇって。サスケは『抜け忍』ってことになってるんだから」
「そんなことじゃねぇよ」
吐き捨てるように言いきったサスケは、ばしりと足で床を蹴った。豪奢な絨毯が敷かれた部屋の、その装飾や家具はサスケの趣味からはかけ離れた明るく華美なものばかりである。大きな花瓶や機能性以上にインテリア性を重視した置時計は、人の住居という雰囲気からは遠かった。
そんな部屋、一番隅に置かれている、無駄に大きな天蓋付きのベッドさえなければ、そこに人が寝起きしているなどとは信じられないような部屋に、サスケは住んでいた。牢屋から出てからこの1年、ずっとである。
「最初は我慢したよ。しかしもう限界だ、俺を外に出せ」
「いやだってばよ。お前は手を離したらどっかいっちまうもん。俺はお前が『木の葉』に俺たちのいるこの場所にいてくれなきゃ嫌なだってばよ」
なんという我儘…!一見すると熱烈な告白のようなセリフだが、ナルトの婚約者であるサクラは笑って看過している。むしろ、推奨しているといってもいい。サクラの中で、サスケは初恋の相手であると同時に、現在の婚約者であるナルトの好きな相手である。「好き」という中には、恋愛的な意味合いも含まれる。それでも、許しているのは彼らの関係が、はたから見ているととても美しい形に見えたこと、そしてサスケにはカカシという恋人がいたためであろう。
「サスケ君はナルトに向かって笑うのよ?そしてナルトも。私には、あれほど人を心から笑わせることなんてできないわ」
いつか、ナルトを笑わせることができるといい。と彼女はつづけて、そしてやっぱり7班でいるのが一番楽しいのよとほほ笑むのだ。
「サスケ、お前にだって任務やってるじゃんか」
「あぁ、子守だの掃除だの・・・いつのどのレベルの奴らへの任務か問いただす気すらなくす任務な」
「それすら、与えないことだってできるんだぜ?」
「てめぇっ」
「俺は、お前がここにいてくれるためなら何だってする」
美しい蒼が、狂気に揺れる。サスケは、負けたと実感する。
ナルトを、火影を跪かせる人間なんて、外に出てはいけないのだ。そんな人間なんて、いてはならないのだから。
「ここにいろってばよ」
火影のマントに隠れるようにして崩れ落ちながらサスケの服をつかんで離さないナルト見下ろし、サスケはかつてのくったくのない笑顔を思い出していた。
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