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常に帰りたいと喚き続けてる、実験器具の支配する狭い空間に囚われた逃亡者。
読書とネットが趣味という超インドア派。
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とりあえず、何から手をつけたらいいのか…とりあえず、あたいは好きなことをしたいのだということだけは把握いたしました。
ちょっと前に書いてたナルサスと見せかけた我サスの続き3行。
娼婦とナルトの話とかいろいろ書きたいのですが、話がまとまりそうなものから。しかし、脈絡なく書いてるせいか、時系列がぐちゃぐちゃだ。
一時期、カカサス・ナルサス・兄サス以外のサスケ受をずっとサーチしてたことがありまして。その頃、多かったのが我サスだったような…あとネジサス。キバサスとかもね。実は、ネジサス好きです(告白)サスケ君がにょたなら、政略結婚相手はたぶん、ナルトかネジだろうなぁとか妄想してます。ナルトは政略結婚が政略にならない気もしますが。ナルトて、ホントサスケ君のこと好きだよなー。先週のアヌメでも、忍びこんだ病室がサスケ君のってどれだけ…(正直、体が覚えてたってレベルじゃねぇのかと疑いました)
「お前は幸福か?」
大真面目に問われて、サスケは思わず噴出した。窓の外、砂嵐なぞ意に介さぬ部屋には、豪奢な調度品がならなんでいる。その中央、この土地では最高の贅沢である漆塗りの木製のテーブルに身をのりあげた男は、サスケの笑顔を不満そうに睨んだ。
「俺は本気で訊いている」
「わかってる、わかってるから」
だからおかしいのだと言ったところで、我愛羅にはわからないことをサスケは知っている。誰よりも風影らしく、人らしく。それが彼の目指した姿であり、理想であった。しかし、彼の生い立ちは複雑であった。人からの感情のうち、憎悪と恐怖以外を受け取ることがつい先ごろまで皆無だった青年は、多くの感情を知った今でさえどこかちぐはぐであった。しかし、サスケとてそれは同じである。サスケは、幼少のころこそ、忍とは考えられぬほどの愛情を享受していたが、彼を愛しすぎた兄によりすべて失われていた。
「お前は、一度抜けたとは言え木の葉の忍だ。それが風の国の砂の里に連れてこられて、籠の中。お前の能力があれば俺やテマリたちを振り切って逃げだすこともできるだろう。それをしない、する気配もない。それはお前が幸福だからと考えていいのか」
まるで許しを乞う者のセリフであった。が、我愛羅は不安なのではない。自信がないわけでもない。
彼はただ、知りたいだけであった。
純粋なる興味。関心。
サスケの感情がどうであるか、ただそれだけである。
我愛羅は、うちはサスケが我愛羅へ好意を持っていることを知っている。
我愛羅の中で、誰かからの、自身が好意を持っている人間からの好意はそれがどういった種類のものであれ千金に値した。しかし、うちはサスケからの好意は別格であった。
我愛羅がまだ悪魔のように思われていた頃から、まっすぐに己を見てくれた人間。
ぼろぼろになりながらも、怒りに目を血走らせながらも蔑むことも憐れむこともしなかった人間。
闘いながら初めて狂喜した相手であった。
『サスケに居場所をやりたい。サスケを預かってくれねぇか?』
「お前のことを愛している」
まるでオルゴールのように繰り返される睦言に、サスケは苦笑しながら受け入れる。
「うちはサスケは、木の葉のうちはではない。砂のサスケ、それだけだ」
風影の愛人、つまり木の葉の人間ではなくなること。それがナルトへつけた条件であった。
『預かることはしない。サスケをもらいうけたい』
後になって考えてみれば、我愛羅のサスケへの感情は初恋に近いものであったのだ。その対象を手元へおける。それがなによりも魅力であったことを我愛羅は否定しない。
里の上層部からの大半の反対を押し切って、サスケをかくまうように屋敷に入れた。
里を自由に歩かせもした。
木の葉への定期報告すら本人に許した。
ただ、一点。我愛羅がうちはサスケの生殺与奪の権を握ることを条件に。
サスケの左肩、肩甲骨のあたりに彫られた刺青。それは毒に耐性のある忍ですら一瞬で殺せる猛毒である。我愛羅の一言で、それは心臓まで達するのだ。
我愛羅は、それを手ずから彫った。だれにも触れさせたくない、と彫り師の用いる絵の具に己のチャクラと毒を垂らし、太い針をもってサスケの青白い肌にさしこんだ。
「お前のことを愛している」
サスケは矜持が高い。たとえ腕をもがれても許さぬ相手には肌を見せぬだろう。その相手が、無言で肩を抜いた。
我愛羅には、好意を感じるには十分であった。
そして、二人の奇妙な共同生活が始まったのだ。
大真面目に問われて、サスケは思わず噴出した。窓の外、砂嵐なぞ意に介さぬ部屋には、豪奢な調度品がならなんでいる。その中央、この土地では最高の贅沢である漆塗りの木製のテーブルに身をのりあげた男は、サスケの笑顔を不満そうに睨んだ。
「俺は本気で訊いている」
「わかってる、わかってるから」
だからおかしいのだと言ったところで、我愛羅にはわからないことをサスケは知っている。誰よりも風影らしく、人らしく。それが彼の目指した姿であり、理想であった。しかし、彼の生い立ちは複雑であった。人からの感情のうち、憎悪と恐怖以外を受け取ることがつい先ごろまで皆無だった青年は、多くの感情を知った今でさえどこかちぐはぐであった。しかし、サスケとてそれは同じである。サスケは、幼少のころこそ、忍とは考えられぬほどの愛情を享受していたが、彼を愛しすぎた兄によりすべて失われていた。
「お前は、一度抜けたとは言え木の葉の忍だ。それが風の国の砂の里に連れてこられて、籠の中。お前の能力があれば俺やテマリたちを振り切って逃げだすこともできるだろう。それをしない、する気配もない。それはお前が幸福だからと考えていいのか」
まるで許しを乞う者のセリフであった。が、我愛羅は不安なのではない。自信がないわけでもない。
彼はただ、知りたいだけであった。
純粋なる興味。関心。
サスケの感情がどうであるか、ただそれだけである。
我愛羅は、うちはサスケが我愛羅へ好意を持っていることを知っている。
我愛羅の中で、誰かからの、自身が好意を持っている人間からの好意はそれがどういった種類のものであれ千金に値した。しかし、うちはサスケからの好意は別格であった。
我愛羅がまだ悪魔のように思われていた頃から、まっすぐに己を見てくれた人間。
ぼろぼろになりながらも、怒りに目を血走らせながらも蔑むことも憐れむこともしなかった人間。
闘いながら初めて狂喜した相手であった。
『サスケに居場所をやりたい。サスケを預かってくれねぇか?』
「お前のことを愛している」
まるでオルゴールのように繰り返される睦言に、サスケは苦笑しながら受け入れる。
「うちはサスケは、木の葉のうちはではない。砂のサスケ、それだけだ」
風影の愛人、つまり木の葉の人間ではなくなること。それがナルトへつけた条件であった。
『預かることはしない。サスケをもらいうけたい』
後になって考えてみれば、我愛羅のサスケへの感情は初恋に近いものであったのだ。その対象を手元へおける。それがなによりも魅力であったことを我愛羅は否定しない。
里の上層部からの大半の反対を押し切って、サスケをかくまうように屋敷に入れた。
里を自由に歩かせもした。
木の葉への定期報告すら本人に許した。
ただ、一点。我愛羅がうちはサスケの生殺与奪の権を握ることを条件に。
サスケの左肩、肩甲骨のあたりに彫られた刺青。それは毒に耐性のある忍ですら一瞬で殺せる猛毒である。我愛羅の一言で、それは心臓まで達するのだ。
我愛羅は、それを手ずから彫った。だれにも触れさせたくない、と彫り師の用いる絵の具に己のチャクラと毒を垂らし、太い針をもってサスケの青白い肌にさしこんだ。
「お前のことを愛している」
サスケは矜持が高い。たとえ腕をもがれても許さぬ相手には肌を見せぬだろう。その相手が、無言で肩を抜いた。
我愛羅には、好意を感じるには十分であった。
そして、二人の奇妙な共同生活が始まったのだ。
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